クオリティ翻訳の品質方針


弊社は以下の品質方針に基づいて翻訳作業にあたります。
 

訳出工程

技術英語の3C - Correct(正確さ)、Clear(明瞭さ)、Concise(簡潔さ) - にしたがって訳出を行います。


正確さ

特許翻訳において最も重要なのは、原文である特許明細書の趣旨を正確に把握した上で最適な訳語を用いて正確な訳文を生成することであると考えます。具体的に、以下の方法で正確な訳文を実現します。

明細書中重要と思われる専門用語や背景技術はインターネットで十分に調査して内容を理解します。
専門用語の訳語は単に辞書の訳語をあてはめるのではなくインターネットで十分に調査して当業者が最も一般的に使用していると思われるものを採用します。
訳文内の句や節が英語表現または日本語表現として一般的かどうかについても検索を行い、最も一般的と思われる表現を採用します。
米国出願用明細書で原文表現が論理的でないと思われる場合、適切と思われる表現に修正して訳出しその旨を訳注に記載いたします。

 

明瞭さ 
弊社は、読みやすくかつ異なる解釈ができないような翻訳文を生成します。具体的に、以下の方法で明瞭な文章を実現します。

日本語の特許明細書では4節以上からなる長い文章がしばしば登場しますが、3節までの文章に分割し読みやすくします。
英訳の場合、語句の係り受けや関係代名詞の先行詞が読み手によって異なる解釈にならないように訳文を構成します。
可能な限り、前の文章で説明された事柄を動名詞などを用いて無生物主語にし、古い事柄から新しい事柄または原因から結果の順に記載します。
   

簡潔さ

日本語の技術文書では冗長な表現や重複した表現が用いられることがあります。弊社は以下のように簡潔な訳文を生成します。

例えば、「~膜の膜厚」の2つ目の「膜」のような重複表現は省略します。
例えば、「~の入力処理を行う」の「処理」は、「入力」を「処理」と解釈して省略します。
主語のない文章は可能な限り主語を特定して能動態にし、同一主語の文章が続く場合は1つの文章にまとめます。
 

チェック工程

対訳チェック
訳漏れや誤記がないかをチェックします。弊社は原文と訳文が上下に近接して表示されるタイプの翻訳支援ツール(Trados 2007)を使用しているため、高い精度で訳漏れ等を検出できます。

重要語・図番チェック
重要と思われる構成要素名とその符号および図番に誤記がないかをWordマクロで色分けしてチェックします。

訳文チェック
各文章が論理的かおよび文章間が文脈的に整合しているかを確認するために訳文をチェックします。出願形式やお客様からの用語・書式の指定にしたがっているかについてもチェックします。


以上の品質方針にしたがって弊社は質の高い特許翻訳を実現いたします。

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訳注について

ご依頼時に訳注の形式としてWord原稿のコピーの該当箇所に訳注をコメント機能で盛り込んでいく形式と訳注をWordファイルにリストアップしていく形式のいずれかを選択していただきます。

弊社の訳注は他社のものより分量が多いと思われます。これは、原稿の誤記についてだけでなく文脈的又は論理的に適当ではないと思われる表現などについて言及させていただいているためです。弊社としましては、お客様には基本的に請求項についての訳注および誤記についての訳注(黄色のマーカーが施してあります)をご覧いただき、その他の訳注につきましては原文と訳文との照合において疑問が生じたときにのみご覧いただくことをお勧めいたします。